感染症
感染症とは
ばい菌やウイルス、寄生虫など、目には見えない微生物が体の中に侵入し、様々な症状をきたすことを感染症と呼びます。代表的なものには、インフルエンザや水ぼうそうなどのウイルス、肺炎球菌というばい菌による肺炎や髄膜炎などがあります。髄膜炎のように命にかかわるようなものもあります。
感染経路とその予防
ほとんどの感染症は、飛まつ感染といって、患者さんの咳やくしゃみなどで飛んだウイルスを吸い込むことで感染します。また患者さんの手にもウイルスが付着しているので、その手が触ったもの(ドアノブなど)を触って、その手で目や鼻、口などを触ると感染(これを直接感染と言います。)します。したがって、感染症にかかっている人はマスクをして周りに飛ばさない、周りの人はしっかり手洗いをすることが、感染症の予防につながります。
予防接種を受けましょう
感染症は、世代を問わず発症しますが、なかでも年齢とともに免疫力が落ちていくご年配の方や免疫がまだ不十分な乳幼児は重症化することがあるので、特に注意が必要です。
感染症すべてではありませんが、予防するためのワクチンがあります。例えば65歳以上の方は、インフルエンザにかかると肺炎などの合併症をきたし、重症化することがあるので、市町村がワクチン接種の補助を行っています。
赤ちゃんは2か月頃になると髄膜炎にかかる可能性が出てくるので、2か月になったら髄膜炎のワクチン接種を始めることがとても大切です。
当クリニックでも各市町村が実施している小児の定期予防接種、成人の風しんワクチン接種、高齢者の肺炎球菌ワクチンと高齢者インフルエンザ定期予防接種を行っています。予防接種は、その感染症にかかりやすい人が感染しやすい時期前(例えばインフルエンザなら流行する1か月くらい前)に行いましょう。
主な感染症(予防接種で防げる感染症を含む)
- インフルエンザ
- 肺炎(肺炎球菌)
- 結核
- 破傷風
- 百日咳
- 肝炎(A型、B型)
- ポリオ
- 水ぼうそう
- 日本脳炎
- 麻しん
- 風しん
- おたふくかぜ
- 感染性胃腸炎(ロタウイルス感染症)
- RSウイルス感染症 など
*太字はワクチンが存在するもの
感染症の各種詳細につきましては、順次ブログで更新予定です。