インフルエンザについて

  • 2026.09.15

昨年はインフルエンザが9月末から流行し、早めの流行に驚いていましたが、今年は8月末から出始め、9月中旬には春日井市内でも学級閉鎖の報告が聞かれるようになりました。現在はかつて新型と言われたA型(HIN1)が流行しているようで、昨年流行したA型(H3N2)とは異なるようです。今回は、インフルエンザについてお話したいと思います。

インフルエンザの症状
インフルエンザは、他の風邪と違って急な発熱と筋肉痛、全身倦怠、食欲低下などの全身の症状が強いのが特徴です。鼻水、咳、のどの痛みといった風邪症状だけでなく、嘔気や嘔吐、下痢などの胃腸炎症状を伴うこともあります。高熱も3-5日間と長く続き、熱が下がっても咳や体のだるさが数週間続く場合もあります。
ほとんどの場合、1週間ほどで自然に治りますが、まれに肺炎や脳症などの重症な合併症を起こすことがあります。合併症を起こしやすい人は、心臓や肺、肝臓、腎臓などに慢性の病気を患っている人、糖尿病の人や65歳以上の高齢者、5歳未満の子ども(特に2歳未満)や妊婦さんで、このような人たちはインフルエンザの流行する前にワクチンを打っておくことが強く勧められています。

インフルエンザの診断方法
インフルエンザかどうかは、症状の出方や程度、周囲の流行状況からおよそ推察することができますが、鼻の粘膜を綿棒でこすって調べる抗原検査があります。ただしこの検査は、発熱からあまり時間がたっていないと、インフルエンザであっても陰性に出てしまう(偽陰性)ことが多く、発熱12時間以内だと50%くらいしか正確に判定できません。できれば発熱してから12-24時間経過してからの検査をお勧めしています。

インフルエンザの治療法
インフルエンザは他の風邪と違って、インフルエンザウイルスが増えるのをブロックする抗インフルエンザ薬(タミフルやリレンザ)が存在します。熱が出始めてから48時間以内に開始することで、使わない場合と比較して24時間早く熱が下がるという効果が報告されています。また重症化しやすい人に対しては、入院のリスクを下げるという効果も期待できます。当院では、重症化しやすい人には抗インフルエンザ薬による治療をお勧めしてしますが、そうでない方には希望を聞いて処方しています。
症状の強い時はできるだけ無理をせず、自宅で安静にして、水分をしっかり補給しましょう。熱さましや痛み止めを使うと時、18歳未満の子どもさんは注意が必要です。アスピリンが含まれている薬を服用すると、ライ症候群という頭や肝臓に障害を残す病気を引き起こす可能性があるからです。アセトアミノフェンという薬はそのような危険がなく、胃にもやさしいため、薬局で薬を買う際は確認することをお勧めします。

インフルエンザの予防方法
流行し始めたら人ごみを避ける、マスクを着用する、十分な休息と栄養をとる、外出後は手洗いをするなど、基本的な予防策はもちろん重要ですが、インフルエンザが流行し始める前にワクチンを打っておくことが最も効果的とされています。ワクチンを打っていてもインフルエンザにかかることがありますが、その場合でも症状を軽くする効果が期待できるます。当院でも例年10月下旬からワクチン接種を開始していましたが、今年は前倒しして9月中旬より接種を開始する予定です。

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