新しいワクチン

  • 2024.04.09

2024年4月から新しいワクチンが仲間入りしました。肺炎球菌ワクチンと五種混合ワクチンです。 肺炎球菌ワクチンは、デビュー当時は7価(7種類の肺炎球菌に対応できる)でしたが、2013年に13価まで対応できるようになり、3月まで使用されていました。そしてこの4月に仲間入りしたのが15価ワクチンです。肺炎球菌は様々な型があるため、従来のワクチンではカバーできない型があり、それが問題になっています。欧米では20価のワクチンも使用されており、日本でも近い将来、利用できるようになるかもしれません。...

はしかについて

  • 2024.03.29

コロナ禍が終わりに近づき、日常生活が戻りつつ中、外国人が日本を訪れることも多くなり、また逆に日本人が外国を訪れることも増えてきました。それに伴って外国から入ってくるはしか(麻しん)が問題になってきています。愛知県でも3月に入って外国から帰国した人がはしかにかかっていたことが判明したそうです。はしかのワクチン(現在は麻しん風しん混合ワクチン)は非常につきのよいワクチンで、2回接種すれば、はしかにかかることはほとんどありません。しかし、かつての日本では、はしかのワクチンを1回しか接種していなかった...

インフルエンザについて

  • 2023.11.14

今年は愛知県でも4年ぶりにインフルエンザ警報が発令されました。2020年からのコロナ流行以来、初めての警報です。しかも例年より流行がかなり早く、当院でもインフルエンザワクチンを接種しながら、一方でインフルエンザの患者さんを診ているような状況が続いています。今回は、インフルエンザについてお話したいと思います。 インフルエンザの症状インフルエンザは、症状が急に現れ、他の風邪と違って鼻水、咳、のどの痛みといった局所の症状よりも、発熱、筋肉痛、全身倦怠、食欲低下などの全身の症状が強いのが特徴です...

ヘルパンギーナについて

  • 2023.07.05

今年は連年に比べてヘルパンギーナという夏風邪が増えてきているようです。当院でも時々見かけるようになりましたが、そんなに増えている印象はありません。昨年の夏には、ヘルパンギーナのいとこのような病気、手足口病が流行しました。今回はヘルパンギーナという夏かぜについてお話したいと思います。 ヘルパンギーナの原因ヘルパンギーナは主にコクサッキーウイルスA型やエコーウイルスといったエンテロウイルスと呼ばれるウイルスが引き起こします。エンテロとは「腸の」という意味で、主に口から入って腸で増えるウイルス...

手足口病について

  • 2022.09.19

コロナが少し落ち着いてきたと思ったら、今年は久しぶりに手足口病が増えてきました。インフルエンザもわずかですが見かけるようになりました。かつても感染症が再流行の兆しを見せており、引き続き感染対策が重要です。今回は手足口病という夏かぜについてお話したいと思います。 手足口病の症状手足口病は、その名のとおり、手、足、口に発疹ができる病気です。手のひらや足の裏などに数ミリ大の水疱のような発疹が、口の中には口内炎のようなもの(アフタ)ができるのが特徴です。ひざやおしりにも発疹が出ることが多く、私た...

熱中症について

  • 2022.07.01

 今年はまだ7月初旬だというのに最高気温が40度近くまで上がり、異例の猛暑となっています。この時期は、体がまだ暑さに慣れておらず、蒸し暑いこともあり、熱中症になりやすい時期です。特に小さな子供さんやご高齢の方は熱中症になりやすく、室内でも熱中症は起こりえます。今日は熱中症についてお話しようと思います。 「熱中症」はなぜ起こるのか 厳しい暑さの中、体を動かしていると、徐々に体温が上がってきます。すると、体は体温を下げようとして、皮膚の血管を開いたり、汗をかいたりすることで、体温を下げようと...

オミクロン株とコロナワクチン3回目

  • 2022.03.16

現在、コロナワクチンの3回目の接種が全国各地で行われています。デルタ株に対しては、コロナワクチン2回の接種で95%の予防効果があるとされ、多くの方がワクチン接種を受けました。その結果、デルタ株はあっという間にいなくなってしまい、現在はそのほとんどがオミクロン株に置き換わっています。現在、使われているコロナワクチンはデルタ株をターゲットに作られたワクチンであり、オミクロン株には効果がやや落ちるとされています。実際、当院の発熱外来で新型コロナウイルス感染症と診断される9割以上の方がコロナワクチン2...

スズメバチの巣を駆除

  • 2021.07.16

先日、庭木の剪定をしているときにスズメバチの巣を発見しました。しばらく剪定をしていなかったので、あっという間にスズメバチの巣ができてしまったようです。スズメバチに刺されるとアナフィラキシーなどのアレルギー症状が出る危険性があり、専門の業者さんに駆除を依頼しました。 小型スズメバチという種類で、スズメバチの中では比較的おとなしいそうで、あちこちに巣を作ったりすることもないようです。スズメバチが逃げないように、ヘラで巣の出口を抑えてから殺虫剤を注入。あっという間に駆除が終わりました。...

RSウイルス感染症について

  • 2021.06.07

昨年からのコロナ対策で、子どもの発熱がめっきり少なくなっていましたが、先月中旬頃から急に発熱の子どもさんが増えてきました。咳や鼻水がひどく、話を伺うと園でRSウイルスが流行っていると言います。今回はRSウイルスについてお話ししたいと思います。RSウイルスとはRSウイルスとは、冬から春にかけて風邪症状を引き起こすウイルスです。今年はコロナの影響なのか、なぜか初夏に流行しています。6ヶ月未満の赤ちゃんが感染すると重症になることがあり、冬季ではインフルエンザとともに注意すべき風邪のウイルスの一つです...

コロナワクチン接種体験記

  • 2021.05.24

2月から医療従事者向けの接種が始まりましたが、当院のスタッフもようやく4月下旬から接種が始まり、つい先日、2回目の接種を終えました。今週からは高齢者に対する個別接種も始まります。ワクチン接種の体験を他のスタッフの話も交えてお伝えしたいと思います。 1回目の接種。身分証の確認と熱がないこと、問診票の確認を終え、いざ接種へ。一瞬、チクっとするものの1秒で終了。インフルエンザワクチンよりも痛くない感じでした。他のスタッフに聞くと、痛かった、痛くなかったと意見が分かれました。その夜、接種した部位...

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