花粉症について

  • 2026.03.04

2月下旬から暖かい日が続き、先週末に強い風が吹いて、一気に花粉が飛び始めたようです。耳鼻科はどこも花粉症の患者さんでいっぱいのようで、当院にも花粉症の薬を希望して来院される方が増えてきました。そこで今回は花粉症についてお話したいと思います。自分の体が花粉に対し、過敏に反応してしまうのが花粉症です。なぜ過敏になってしまうのか、その原因はいまだによくわかっていません。喘息やアトピー性皮膚炎のある人、またそれらの家族歴のある方がなりやすいようです。

花粉症の症状
花粉症の症状でもっとも多いのが、鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの鼻炎症状です。目が赤くなったり、かゆくなったり、のどがかゆくなったりすることもあります。また夜間に鼻づまりで口呼吸になり、頻回に起きてしまって、寝不足になるなどの弊害もあります。

花粉症の診断
どのような状況で症状が出やすいのあか、症状が出始める時期はいつかなどから花粉症かどうかを推測することができます。たとえば、毎年2月頃から4月初めまで上記の症状を繰り返す場合は、スギ花粉のアレルギーの可能性が高く、4月から5月にかけてひどくなる場合は、ヒノキ花粉の可能性が高くなります。一方で、アレルゲンが何かはっきりしない場合は、血液検査で調べることもできますす。ただ検査を行っても、花粉は避けることができないので、検査しても治療法はあまり変わらないかもしれません。

まずは花粉を避ける
花粉症の治療で最も重要なのは、花粉を避けることです。花粉が飛び交っている季節、特に空気が乾燥して風の強い日はできるだけ外出を避けたほうが無難です。どうしても外出しないといけない時は、マスクや花粉症用のめがねを着用するなど、防御策が重要です。外から帰ってきたら髪や顔のまわりに目に見えない花粉がたくさん付いている。外出後は手洗いやうがいに加え、顔を洗うことも大切です。性能のいい空気清浄機も数多く販売されていますので、それらを使うのもよいかもしれません。フトンを干すと、そこにもたくさんの花粉が付きますので、フトンを干した後は表面を掃除機できれいに掃除すると花粉をかなりとることができます。

花粉症の治療
このように、いろんな努力はしてみたけれども、なかなか花粉症の症状がよくならないという方は、アレルギーの薬が必要かもしれません。花粉症に使われる薬には以下のものがあります。

抗ヒスタミンや抗アレルギー薬
もともと風邪薬の中に入っている成分で、鼻水やくしゃみ、鼻のむずむず感を抑えます。しかし、頭にも作用してしまうため、体がだるくなったり、眠くなったりするという副作用があります。最近では、これらの副作用が少なくなった新しい薬が多数、出ています。また市販で購入できるものも増えてきました。ただし人によって薬の効果が異なるため、これが一番効果があるという薬はなく、まずは試してみないと効果はわかりません。

抗アレルギー薬の点眼や点鼻
目薬や点鼻薬は飲み薬と違って体全体に作用しないので、副作用の少ないのが特徴です。一方で、即効性がなく、効果が出てくるのに時間がかかるので、花粉が飛び始める前から使いはじめなければなりません。

ステロイドの点鼻や点眼
ステロイドの点鼻は、鼻炎症状の治療としては、もっとも効果的で副作用が少なく、第一選択薬とされています。即効性がなく、予防薬としての効果が高いので、調子がいい悪いに関わらず、定期的に使うことが重要です。症状がひどい時は、一時的に鼻の通りをよくする血管収縮薬の点鼻を併用することもあります。血管収縮薬の点鼻は即効性がありますが、3日以上使い続けると逆に薬が切れた時に鼻づまりの症状がひどくなることがあるので連用は避けましょう。またステロイドの点眼は、効果が大きいものの、長期にわたって使っていると眼圧が高くなり、緑内障という病気を併発することがあるので、連用することは控えてください。

花粉の舌下薬
スギ花粉症の治療として舌下薬が利用できるようになりました。脱感作療法として、以前は注射で行っていたものが、薬を舌下できるようになり、自宅で行うことが可能です。しかし、数年にわたり薬の舌下を続ける必要があり、治療期間が長期にわたるため、脱落してしまう方もいるようです。この治療法は限られた医療機関でしか行うことができず、当院では行っておりません。耳鼻咽喉科などの専門機関で相談ください。

妊婦や授乳婦さんの場合
妊娠中や授乳中の場合、使える花粉症が限られてきます。ご心配な方は、気軽にご相談ください。

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