家庭医療とは

  • 2020.05.22

 医療の細分化は特定の病気を深く診ることには貢献しましたが、逆に患者さんを一人の人間として全体を捉えることのできる医師が少なくなってしまいました。さまざまな症状を訴えて総合病院を訪れても、自分の専門ではないからと、いろんな科をたらいまわしされるということは、総合病院では少なくないようです。また検査機器の発達は、体の細かい部分まで調べることを可能にしましたが、逆に検査で何でもわかるという風潮が広まり、検査で異常がなければ問題ないと言われ、途方にくれている患者さんも見受けられるようになりました。

 欧米諸国ではこのような細分化した医療への反省から、もう数十年前前から患者さんのありふれた健康問題に幅広く対応できる専門分野「家庭医療Family Medicine」、あるいは「総合診療General Practice」が登場し、その分野でトレーニングを受けた医師たちが、地域医療の担い手として活躍するようになりました。私自身ももう20年近く前になりますが、アメリカで本場の家庭医療を目の当たりにして、日本でも「家庭医」を育てたいと、前任の勝川ファミリークリニックで後輩の育成に取り組んできました。

 私たち家庭医の特徴は、「年齢、性別、臓器を区別せず、心と体の両側面から患者さんの健康を捉え、患者さんのありふれた病気に対応できる」ことです。まずは何でもご相談いただけたらと思います。

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