コロナワクチン接種体験記

  • 2021.05.24

2月から医療従事者向けの接種が始まりましたが、当院のスタッフもようやく4月下旬から接種が始まり、つい先日、2回目の接種を終えました。今週からは高齢者に対する個別接種も始まります。ワクチン接種の体験を他のスタッフの話も交えてお伝えしたいと思います。 1回目の接種。身分証の確認と熱がないこと、問診票の確認を終え、いざ接種へ。一瞬、チクっとするものの1秒で終了。インフルエンザワクチンよりも痛くない感じでした。他のスタッフに聞くと、痛かった、痛くなかったと意見が分かれました。その夜、接種した部位...

新型コロナワクチンについて

  • 2021.02.15

先日、オンラインで県医師会による新型コロナウイルスワクチンの勉強会がありました。新型コロナワクチンについては、いろいろと不安に思っている方も多いと思いますので、今回の情報を共有したいと思います。 新型コロナワクチンの原理新型コロナウイルスはその表面にスパイクタンパクという小さなトゲを持っています。このトゲが人間の細胞にくっつくことで感染します。そこで、この小さなトゲをワクチンによって人間の体のなかで作らせると、そのトゲに対するミサイル(抗体)や免疫細胞が作られます。これで新型コロナウイル...

花粉症について

  • 2021.02.12

昨年は花粉の少ない年でしたが、今年は少し多いのか2月初め頃から花粉症の薬を希望される患者さんがおいでなっています。花粉はすべての人に対して悪さをするわけではありません。自分の体が花粉に対し、過敏に反応してしまうのが花粉症です。なぜ過敏になってしまうのか、その原因はいまだによくわかっていませんが、喘息やアトピー性皮膚炎のある人、またそれらの家族歴のある方がなりやすいようです。 花粉症の症状花粉症の症状でもっとも多いのが、鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの鼻炎症状ですが、目が赤くなったり、かゆく...

新型コロナウイルスの家庭内感染について

  • 2021.01.25

新型コロナウイルス(COVID19)感染症は、かつては夜の街といった特定の場所に限定された感染症のように言われてきました。しかし患者さんが増えるにつれ、特定の場所だけではなく、よくある場所(職場や家庭内)での感染が急速に広がり、現在では家庭内感染が半数以上を占めるようになりました。今回は、COVID19の家庭内感染に関する興味深い論文をご紹介したいと思います。 JAMAという論文は、医師なら一度は掲載されてみたい雑誌の一つですが、昨年12月にCOVID19の家庭内感染に関する多くの論文を...

新型コロナウイルス感染症について

  • 2020.10.02

先日、名古屋で新型コロナウイルス感染症に関する勉強会がありました。東海地方で活躍されている感染症の先生方から貴重な情報をいろいろと教えていただきました。専門の先生方が共通して言われるのは、「新型コロナウイルスを正しく恐れる。」ということでした。一番に強調されていたのは「空気感染しない。」ということです。空気感染とは、いっしょしょにいるだけでもうつってしまう感染で、はしかや水ぼうそうなどが有名です。新型コロナもインフルエンザと同じ「飛沫感染・接触感染」が主な感染経路になるので、マスクと手洗いが何...

私の家庭菜園物語その11

  • 2020.09.26

9月に入ってようやく冬野菜の準備を始めました。ダイソーで白菜、キャベツ、ブロッコリ、玉ねぎの種を購入し、ホームセンターでにんにくの種球を購入しました。プランターでも栽培できるので、お勧めの冬野菜ですが、育てる数が少ないなら、農協やホームセンターで苗を購入するのもお勧めです。注意したいのが害虫です。特に白菜やキャベツなどのアブラナ科は腹ペコ青虫が大敵。何も対策しないと、あっという間に苗をかじられてしまいます。バッタも要注意で、数年前にはブロッコリーの苗を全部かじられて、植えなおすことがあ...

夏は皮膚のトラブルにご注意を

  • 2020.08.07

夏は特に子どもさんにとって皮膚のトラブルが増える季節です。今回は夏に多い子どもの皮膚の病気についてお話したいと思います。 汗疹(あせも)汗疹(あせも)は夏場で最も多い皮膚炎です。あせもは汗によるかぶれで、特に皮膚の柔らかい首周りや肘、膝裏などにできやすく、おむつを使っている赤ちゃんではおむつかぶれの原因にもなります。あせもの予防は、汗をかいたらシャワーで汗を洗い流すことです。タオルで拭いただけでは汗の成分が残ってしまい、結局汗でかぶれてしまいます。当院ではあせもを予防する塗り薬「あせもちん」...

熱中症について

  • 2020.06.30

梅雨に入り、蒸し蒸しとした暑い日が続くようになりました。この季節、特に注意したいのが熱中症と食中毒ですが、今回は熱中症について皆さんに知っていただきたいことをお話します。 「熱中症」はなぜ起こるのでしょうか人間の体は、体温が上がってくると皮膚の血管を開いたり、汗をかいたりすることで体温を調節しています。この「汗をかく」ことが体温調節にとって極めて重要で、汗が蒸発する時に熱を奪っていくことを利用して、体温を一定に保っています。しかし、酷暑の中で十分な水分を摂らずに運動したり、湿度が75...

家庭医療とは

  • 2020.05.22

 医療の細分化は特定の病気を深く診ることには貢献しましたが、逆に患者さんを一人の人間として全体を捉えることのできる医師が少なくなってしまいました。さまざまな症状を訴えて総合病院を訪れても、自分の専門ではないからと、いろんな科をたらいまわしされるということは、総合病院では少なくないようです。また検査機器の発達は、体の細かい部分まで調べることを可能にしましたが、逆に検査で何でもわかるという風潮が広まり、検査で異常がなければ問題ないと言われ、途方にくれている患者さんも見受けられるようになりました。 ...

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